| 059)アイデアってそんなに大事なことなのか |
| 「なぜ存在しなければならないのか」という根本のところからよく考えてデザインすべきだというようなことは今なら誰もが言う。「デザインにとって大事なのはアイデアだ」とも。僕もそういうことをたくさん言ってきた気がする。でも僕はだいたい何かを言った後って逆のこと考えてるから。 そんなに大事かな、アイデア。考えなくていいんじゃないかな、そんなこと。もう食傷ぎみなんだけど。だって、アイデアで押してくる人がつくるものって、端的に言ってヘタクソなんだもん。ディテールをどうでもいいと考えてるとしか思えない。なんていうのかな、「アイデアで勝負!」なんていうのはさ、ちゃんとフィニッシュのこと考えて言ってくれないかなっていう。もっと言えばフィニッシュのほうからアイデアを考えるようにしてほしい。 世の中に溢れている「アイデアがぜんぜん感じられないもの」っていうのは単にあらゆる意味で中途半端なだけなんだと思うよ。「ディテールのことしか考えてない」っていうのもさ、ディテールが徹底的に追求されてたら誰もそんなこと言わないと思うもん。そう言われてしまうものってだいたい狭い趣味の世界で完結しちゃってるからなんだけど、そもそもディテールっていうのは「世界」とか「全体」とかに行き渡って存在してるものだから。べつに「細かい」とか「上手い」とかそういう話じゃないし。 アイデアだけで存在してるものなんて世の中には存在しないでしょ? そこまで原理的な話じゃなくても、ディテールにこだわってたらアイデアって絞り出されてくるもんだし。 意味もなく丁寧につくりましたっていうほうが好きだけどな。「そのアイデア最高!」って「結果」だと思うんだけど。目指すようなことじゃなくて。 |
| 2004/05/03 |
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