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2008/10/12

CET08始動

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今年のCETは12月5日〜14日に決定。つまり開催まで2ヶ月ないわけですが、現時点では何をやるかまだ決まってません(笑)。イベントと名のつくものに少しでも関わった経験のある人ならば信じられないことでしょう。しかしCET毎年こんな具合

最大の理由は、空き物件を会場にするという特殊な事情によります。どんなに惚れ込んだ会場候補だろうと「諸事情により使えなくなりました」「借り手が現れましたので」 なんてことも。普通のイベントでそんなことはまずありますまい(と無意味にちょっと誇らしげ)。

今月いっぱいで会場を確定し、そのタイミングで周辺に声をかけ、いろんな人に現場を見てもらい、そこから生まれるインスピレーションを頼りに企画を考えます。そのプロセス自体が即興芸のようなものなのかもしれません。あまり手持ちの芸を大事にし過ぎてもうまくいかないのです。

と書きつつ「何をもってうまくいったと言うべきか」そこがそもそも謎と言えば謎なんですが、皆無だったアトリエやギャラリーが集まり、デザイナーや建築家のオフィスも増え、ユニークなショップやカフェ、外国人のためのドミトリーなどもちらほらとでき始め、当初から僕らが口にしていた「変化」は間違いなく現実のものになりつつあります。

「従来にはなかった」ということを毎年重ね、「誰もここを会場にしようとは思わないだろう」という場所を開拓し、結果その場所に借り手がつき、翌年はまた振り出しから、そんなふうにCETの放浪は続いてきました。「もう場所ないんじゃない?」「ていうかもういいでしょ」......そんな思いが過る頃、また思いがけないものに出会ってしまう。空間の力は本当に大きい。面白い物件は、そこに足を踏み入れたとたん、血湧き肉踊るものなのです。

2003年時点ではまるごと空いてしまっているようなビルも珍しくなく、その状況が街にとって好ましくなかったからこそCETは始まりました。未開拓物件(?)が見出しにくくなった今、CETはもう役割を終えたのではないか、そう考えてしまってもいいんですが、それだけでは済まない面がCETにはあるのです。それはアートやデザインや建築に関わる問題でもあります。

この街はこれからだってまだ変わっていかざるをえません。新しい表情を見せ始めているとは言え、ここはあくまで問屋街。成功した過去があるだけに時代とのズレに多少の自覚があっても業態の転換は容易じゃありません。しかし変わらないという選択はないのです。そこに誰も何のビジョンも持てずにいるから、少し前の不動産バブルなんかにはめっぽう弱かった。

そんな状況を前にして、アートやデザインや建築はどんな力を持てるのか。CET08が終わったらすぐ次の準備に入ることになると思います。こんなことは今まで考えたこともありませんでした。が、「空き物件を会場にするという特殊な事情」に左右されない、新しい核のようなものをつくらなければならない時期に来ているようです。[SATO]

2008/10/02

デザインのひきだし6

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デザインのひきだし6号、まもなく(10月中旬)発売です。今回の特集は、編集部が総力を挙げて挑む「箔押し」特集です。表紙も、リッチでセレブでゴージャスな、グレーとピンクの箔押し。なんとなくゴスっぽいのは、地の黒のせいでしょうか? なぜ、細切れの紙片なのかは、今となっては霧の中です。

毎度おなじみの特殊印刷作例も祖父江慎さん、抜水摩耶さん、林絵美子さん、もろもろもろの渾身の作品、とくとご覧ください。

話変わって、本日リクルートのガーディアン・ガーデンとG8にそれぞれ、和田裕也展「FASHION / GRAPHIC」展に行ってきました。

カメラマンの和田裕也さんには、一度ART iTで会田誠さんのポートレート撮影を依頼したことがあります。グラフィックなセンスがあり、強固なコンセプトを持った、エッジの効いた写真を撮る(作品を作る)方です。展示も良い意味での荒々しさと、静寂のバランスがステキでした。(言葉にすると、とたんに陳腐になりがちですが、本当にステキでした)

「FASHION / GRAPHIC」展では、植原亮輔さん、菊地敦己さん、平林奈緒美さんの(デザイン)作品展示だったのですが、「実物の強さ」とでも言う物を実感しました。良く(美術の)絵画作品などで、「(印刷物やテレビで見るのと違い)実物は強いね〜」なんてセリフを聞きますが、「デザイン」や「グラフィック」といえども、印刷され、製品になった瞬間に、「物体」(かろうじて、ですが)になるんだなと痛感しました。(個々の作品が、そもそも素晴らしいことは前提だと思いますが)[溝]

2008/09/18

新潮 = NEW WAVE(論)

シンガポールからデザイナー軍団がやってきた! ということで、勝手に国際派?なおトモダチに声をかけ、交流会という名のただの飲み会を開催。PingMagチエミさんが横トリで来日しているOliver(日本好き)も連れてきてくれ、日新英で交じりあいましたー。

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今回彼らは、「新潮 NEW WAVE」という企画展@静岡で来日してます。キュレーションを担当したJackson (phunk studio / Black Design)とは、過活動(?)として取り組んでいるtreasured trash projectで去年、"Utterubbish"展@Singapore Design Fesに参加したことで仲良くなりました。

"Utterubbish"には結構なビックネームを含め世界中から30組余りがキュレーションされていて、会場だった旧国会議事堂(超歴史的建造物)を何ともアグレッシブに、かつ安っぽくならず上品に丸ごと使いこなしていて(ここに少し写真あります)、「シンガポール、もしかして勢いヤバイ?」とちょっと焦りさえ感じました。だって日本で言えば国会議事堂をイチ企画展でまるごと占拠しちゃうような感じですよー(いやー、機会あればやってみたい(笑))。

シンガポールは国レベルでデザインを経済発展の大きなキーと捉えていて、というのは大統領主催レセプション(なぜ私が!(笑))にお呼ばれしたんですが、日本で言うと文科省の大臣にあたる方がたくさんのゲストを前に「デザインなくしてシンガポールの発展は成し得ません!(マイク、キーン!)」みたいなことを堂々と挨拶されていたんです。なんとも羨ましー。

あとは、彼らはヨーロッパのほうも向いているんですけど、アジアともちゃんと向き合っているというか、英語も中国語も両方ネイティブっていうのもあるんですけど、アジアの他のデザイナー(中国、台湾、タイ、マレーシア、など)とちゃんとつながってるんです。みんないつの間に知り合い?、みたいな。まさにハブです。日本チームも頑張ってつながらないと!(まずは英語だ、わー!)

シンガポールって国としては40年ちょっとの若い国なんだそうです(旧はマレーシア。そこには戦争という悲しい歴史もあり......)。デザイナーはというと40代が第一世代でそれこそデザインのデもないところから手探りで活動してきて、30代がもっとも勢いがあり(Jacksonたち世代で政府とも密)、そして20代はデザインへの理解も価値も上がりまくりの今を自由に楽しんでいるんだ! 俺は正直うらやましい!(笑)、と第一世代のPatric (Black Design)が説明してくれました。

と、なんだか勢い任せに論?じてしまいましたが、終盤には横トリのプレビューにも潜入。横トリ、私的にはBankART(倉庫のほう)がヒットです。勅使河原さんの鏡のパフォーマンスがすごい。くらくらして、ずっと見ていたい。ブルーマーク菊地さんともすれ違って、「どうでしたー?」って聞いたら、「いや〜いろいろ戦ったよー」(髪の毛わしゃわしゃ(笑))と言ってました。前向きに戦うことって必要です。とりあえず、グリーン×ゴールドのビジュアル、一生忘れません(私的・ど真ん中)。1点だけ、新港ピアの最初の空間が妙にスカーンと抜けすぎていて、かつ明るすぎてなんだかちょっと損してたなーと(思ったのは私だけでしょうか。奥のスペースは良いのにー)。

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とえらい長くなってしまいましたが、一通りTOKYO的オサレスポット?にも連れて行ったのに一番食いついたのは実はドンキホーテ(えーっ!(笑))、というシンガポール軍団のNEW WAVE展、ぜひ機会があれば覗いてみてください。[に]

2008/09/14

MUSIC & DESIGN

続けてのポストで恐縮ですが、今回は仕事の紹介です。

 前回の話とも内容が関係する書籍、「MUSIC & DESIGN ポストCD時代のカヴァー・アート」がBNN新社より9月27日に発売となります。タイトルのとおりいわゆるジャケ写本ですが、元INTROのエイドリアン・ショーネシーが編者として制作しイギリスで発売されたものの日本版、ということで、さすが数あるこの手の本とは違うセレクト。そして特筆すべきはテキストの充実。MUSIC好きな方もDESIGN好きな方も納得の一冊となっております。

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 カバーは背のみ青。この青が随所に使用してある金色と相まってじっと眺めると......かなり目に負担。是非、最初は本棚には並べず、平置き専門の本としてデスクの上を定位置にみっちり愛用していただき、日焼け等で青が落ち着いた頃に本棚に並べていただければありがたい限りです。[坂]

2008/09/10

どうしようもないこと 1

初めまして。スタッフの坂脇です。仕事の紹介が続きましたので初投稿は私的なこととさせていただきます。

  毎日、パソコンの画面をにらみ続けること平均ホニャララ時間......。どんな仕事も10秒とかからずBESTなアイデアを思い描くことができればどんなに肩こり知らずなことでしょうか......。日々、自分で自分にだけBEST!と親指立てられる瞬間は何度となく訪れるのですが......。
  先日、たまたま再生ボタンをクリックしたYOU TUBEにアップされたPVの曲に聞き覚えがあり、うーんとほおづえついて考えること数秒、すぐに自分が昔買ったレコードに収録されていた曲だと思い出すことはできたのですが、同時に浮かんできたイメージ(絵)が何とも言えないものでして、"真っ白な厚紙に刻まれた深い傷"。
 しかしその時の自分からしてみればこのイメージが曲にピッタンコ。それに比べ、目の前で繰り広げられる何時間と編集に時間を要したであろう映像の不自然さ......。まー、単純に、僕が持っているレコードがスリーブにもステッカー部分にも文字やグラフィックが記されていない傷だらけの中古レコードであるため、脳内アートディレクターさんがその傷だらけの白いスリーブから黒い円盤を抜き出し何度となく針を落としてきた記憶からつくりだしたイメージを、BEST!と親指立てていたようで、我ながらイイセンスダナーと感動に浸ること数秒でしたが、所詮は厚紙にただの傷。もしもこの曲のジャケットを依頼されたとしても、これをそのまま形にするだけじゃあ誰も納得はしないだろうなー、と自分で自分を納得させるに至った、なんて他人からすれば本当にどうでもいいことがありました......。
 脳内のアートディレクターさんの判断はなかなか信用できるものではなく裏切られた経験多々......。やっぱり最後にジャッジするのも自分......。でも、この時の感動並の感動を他人と共有できたらなーと日々思いをはせながらマウスをあっちやこっちゃへ動かしている気がしたりするのです。他人がBEST!と親指立てる姿を見ることはやはり並大抵のことでは......ない。
 そのために今日もFirefoxのインターフェイスを閉じ、aiやpsdやinddなんていうアルファベットが付いたファイルをダブルクリックし、ホニャララ時間もパソコンの画面をにらむ毎日が続いてくのです......。[坂]

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2008/08/29

POLAROIDO

スタッフの一尾です。 はじめまして。
毎月『DAZED & CONFUSED JAPAN』を担当しています。

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現在発売中の最新号は『PHOTOGRAPHY DOCUMENTARY』と題したドキュメンタリー写真特集。 写真特集ということで、カバーにはシルバーインキを使用してまさにシルバープリント? な、なかなかいい雰囲気になってる、はず。

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ところで、最新号のコンテンツにもなっている『POLAROIDO』ですが、ポラロイド社はインスタントフィルムの生産を今年の夏で終了するとのこと。普段から頻繁に使うわけじゃないけど、あって当たり前のものだったので、無くなると思うと、すごく残念。

同じく残念な気持ちのポラ愛好者によって、ポラを救う署名活動が行われていました。その署名活動の内容は、大日本印刷(正しくはDNPフォトマーケティング)に、現在残っているポラのフィルム製造工場の買収を要望し、製造を存続させるというもの。ちょっと無茶な要望では? とも思いますが、大日本印刷のいい返答に期待したいです。

(ちなみに何故、大日本印刷なのかというと、コニカミノルタがフィルムの製造を中止した際に写真事業を引き継いで行っている、などの理由かららしいです。)[一]

2008/08/25

路上にはみ出る

時に激しく、時に限りなくゆるやかに活動を続けているCETでありますが、
(これまでの活動のハイライトはこちらで見れます)
残暑を乗り切ろう! ということで先日、地元の日東リビング・鳥山さんの声掛けの元(ありがとうございます!)、賑々しく暑気払いの会が催されました。

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ご近所からカリスマやきとん屋さんがご出張! そして浴衣のお姉さん方まで登場して、気分はさながら、というか正真正銘「祭り」です。

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壁面にはなつかしの写真も。

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スタッフやディレクター、インターンの懐かしい面々も集合して、問屋さん、職人さん、最近このエリアに越して来たクリエイター陣、ご近所の子供からお年寄りまで様々に様々に入り乱れ(笑)、路上に大きくはみ出しつつ最後は恒例の一本締めで終了。気持ちよく暑気払いした夏の夜だったのでした。 

今年のCETは12月に行う予定です。
(とこの日に大決定いたしました!)[に]

2008/08/19

RockのAlbum

iLLの3rdアルバム『Rock Album』のジャケットをデザインいたしました。
8月6日よりCDショップで発売中です。

タイトルがRock Albumというかなりのド直球なものの、
コテコテなアメリカンロックとはイメージが違うという点と、
シンプルかつ強い色の組み合わせという、ビジュアルに関するヒントを
打ち合わせの際に幾つか受け取り、音源からイメージを膨らませ、
結果的にはマイナーなヨーロッパのプログレレーベル的な佇まいを意識した、
ミニマルでやんわりアシッドな感じに仕上がりました。
(ロジャー・ディーンあたりのコテコテなアートワークも頭をよぎったんですが、ヒアリングの感じではちょっと違いそうだったので却下...)

紙ジャケの初回盤では、LPのコーティングジャケよろしく
全面(表2-3も)グロスPP加工をしており、
補色関係にある2色のインキのハレーションと
無駄にテラテラした光沢感が贅沢な仕上がりになっていますので、
是非CDショップで手に取って戴けると幸いです。

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www.illtheworld.jp/live/ (11月からライブツアーも始まるようです) [中]