2000/12/27

最近、歳をとったせいか、人前で屁をこくのが平気になってしまった。パンツ一丁でベランダに出てるし。あと、外食の時なんか頼んだものと違うものが出てきても、気づかずに食ってるらしい。




2000/12/29

そろそろ公言しはじめようと思ってるんですが、2001年春から季刊誌を創刊します。

タイトルは「NEUT.」っていいます。サブタイトルは「alt.designers media」。まあ「デザイン」の「雑誌」だと思っていただいてけっこうです。といっても、今、本屋さんに並んでいる「デザイン誌」のようなものでは全然ありません。「デザインについての雑誌」ではなく、雑誌のカタチを借りた「デザイナー自身によるメディア」をつくります。

「NEUT.」はneutralの省略言葉ですが、にもかかわらず、すごく偏った内容になると思います。「神はディテールに宿る」ので、中立とか普遍とかという安住の地などじつはどこにもなく、ボクらは皆、自分の一番身近なところから「一点突破の全面展開」で行くしかない……という屁理屈は今考えました。

ちなみに、こんな戯れ言はぜんぶ借り物です。視覚には視覚のロジックがあり、けっして言語の軍門に下るものではないので、出来上がったものを見ていただくしかありません。ただし、言語を拒否する「感性」なんてものには何の信頼も置いていないので、「考える」ことを強要するつくりにはします。言語を駆使することと「考える」ことはイコールではありません。が、視覚伝達にだって言語を迎え撃つくらいの強靱さは必要です。「考える」力が感性の中に備わっているなら、逆に言語を拒否する理由もありません。

「やっぱ大事なのは感性なんだよねえ」とか言ってるヤツがよくいますが、その言葉にセンスのなさが露呈していることをどう考えておられるのか!などと、こんなところで吠えていてもしかたありません。

つまるところ「見ること」のリテラシーをもっと鍛えたいんです。そのために必要なことはすべて動員する。そんなふうに腹を括っているわけです。「NEUT.」には、無生殖雌虫とか去勢動物とか無性植物とかそんな意味もあります。ボクはマッチョが嫌いです。なぜって、弱っちいから。去勢されたくらいではおさまらない、体温の低い、静かな前進衝動によって「NEUT.」を生み落とすことができれば……と思っています。




ARCHIVES