2001/11/06 |
すすめなければならない仕事が山のようにたまっているというのに、なかなかはかどらない。思わず、本棚の奥にしまいこまれた『資本論』を手に取って見たところ、1981年11月7日、当時20歳だった自分が「第一部=資本の生産過程/第三篇=絶対的剰余価値の生産/第九章=剰余価値率と剰余価値量」を読み終えたということを発見する。もちろん、何も覚えていない。自分の人生がいかにクダラナク、記憶するに値しないものかを思い知らされ、すがすがしい気分になる。すこし元気になったので、この後、仕事ははかどることだろう。そして20年後、何らかのかたちで今やっている仕事を目にした時に、またしても「なんのためにこんなことやってたんだ?バカじゃねえの?」なんて思うわけである。 |
2001/11/26 |
入稿が2つも3つも重なって死にそうである。なかでも、もっとも混迷を極めているのが『NEUT.2』だ。ずっと「どうしてみんなこういうことやんないんだろう」と思ってきて、それを実際にやってみているわけだけど、なんでみんなこういうことやんないか、ちょっとわかってきた。大変だからだ。目の前の大変は誰だって避けたい。楽を選んで死ぬまで逃げ切りたいと思っていたはずの自分が、なぜ、こんなに大変なことに時間を費やしているのかよくはわからないが、わからないことはだいたいオモシロイと相場が決まっているので、もっともっとわからなくなったほうがよさそうだ。 |
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